ファンファン会2006年中国遠征記〈上海、洛陽、鄭州、開)
                                 
梅田 則之



参加者 岩月、長坂、西岡、梅田
旅程 6泊7日
5月12日〈金〉 成田―上海  岩月、長坂、西岡
福岡―上海  梅田
           
ファンファン会指導棋士 馬先生夫妻を招き夕食 上海泊
                            (華亭賓館)
13日〈土〉

上海にて日中囲碁交流会  上海泊                            (華亭賓館)

14日〈日〉 上海―鄭州 空路
鄭州―洛陽 専用車           洛陽泊
                (牡丹大酒店)
15日〈月〉
洛陽観光 〈洛陽博物館、竜門石窟、関林、白馬寺〉
洛陽泊
(牡丹大酒店)
16日〈火〉 洛陽―小浪底(黄河ダム)、少林寺、搭林、専用車  鄭州泊                           (河南中洲皇冠賓舘)
17日〈水〉

鄭州―開封 専用車
開封観光 (開封博物館、大相国寺、鉄塔、宋代御街)
鄭州泊 
(河南中州皇冠賓館

18日(木) 鄭州―上海 空路

上海―成田 岩月、長坂、西岡

上海―福岡 梅田


            費用概算 210,000円

(宿泊費用、現地送迎、移動、専用車及びガイド料金、観光施設入場料、食事は朝食のみ含む)




交流囲碁会

今回も交流会準備で方芳のお世話になり、会場は方芳の両親が住むマンションの集会室に設営しました。日中各5名が2局対局、
総合戦績は日本側の4勝6敗(日本側は今回4名と少ないので馬さんは日本側参加し連勝)


中国ルール採用 : 
黒3.3/4目コミ出し〈日本ルールでは7目半に相当〉
中国ルールは盤上に残っている石数と地の合計が
盤面361目を2分する180.5目を超えているかどうか、白、黒いずれかを計算し勝敗を判定する。
通常、審判が計算し勝敗判定する。日本式で時折見るアゲハマの数でトラブルが生じる
余地はない。

              

第1回戦

馬五段  O 中押し  張世栄三段 x
岩月四段 x 中押し  方芳五段  O
長坂三段 x 10目半 姜連根三段 O
梅田二段 x 中押し  張谷声二段 O
西岡二段 x 中押し  方集林二段 O


第2回戦
馬五段  O 中押し  張谷声二段 x
岩月四段 O 中押し  方集林二段 x

長坂三段 O 中押し  張世栄三段 x

梅田二段 x 9目   姜連根三段 O
西岡二段 x 中押し  方芳五段  O

梅田二段・張谷声二段の棋譜を掲載(活動結果のページの棋譜からもアクセスできます)

この碁は序盤双方に疑問手あったが下辺の黒が頓死、白優勢。
黒は右辺から中央に張り出し地を稼いだが、白は左辺の黒を取り、
上辺、左上も先手でヨセ、盤面大差、黒は投了せず小ヨセまで打ち続け終局直前、
白が大ポカで下辺の黒が生き返り大逆転白投了。油断大敵の典型碁となりました。



  
 対局後、方芳両親が住むマンション
「中山公寓」(上海市長寧区)で歓談しました。

その後、近くの南京料理の
「雨花大酒店」(長寧路、地下鉄中山公園駅近く)で
方芳の母堂、娘さんも交えて
会食楽しい一時を過ごしました。方集林さん(方芳の父)は交流会に2003年に1級で参加、 2004年初段、
今年は弐段で参加、年々棋力を上げており私たちも発奮せねばと思いました。

ファンファンとお嬢さん(自宅で)




観光雑感

   
旅行中は天気に恵まれ、
後半は32−33度を超えるほどで予定通りに日程を消化できました。中国経済は高度成長中で、中でも不動産ブームは加熱、いたるところで高層マンションが建設中です。上海は法外に
高額ですが地方の洛陽 鄭州でも一平方米3000元から
4000元、内装工事を加えると日本円換算6−7百万円で
庶民には高額です。

   このようなブームがいつまで続くのか、
  北京オリンピック、
  上海万国博と国威をかけるイベントを控え、
  政府は安定を図る対策を講じると思いますが、
  いずれ日本のバブル同様、
  はじける時がくると思われます。


上海の高級マンション群

                                

小浪底 女性は案内
中国文明の淵源、
黄河流域
を訪ねるのは四人とも初めてで、
それだけに興味が尽きず黄河を望めるところまで足を延ばしました。
黄河の川幅は最大12キロあり、
正に母なる川です。
現在 中国最大の水力発電ダム  
〈数日中に世界最大の三峡ダムが完成予定〉
小浪底を見学しました。
ここは河南省の十大観光地の一つと聞きますが、
日本人観光客はあまり来ていないようでした。

   〈帰国後5月21日、日本のテレビで三峡ダムが完成したと報道していました〉

          

           洛陽

9王朝が続いた古都で日本から遣隋使、遣唐使が派遣された所です。

ボタン(牡丹)の名所で街には牡丹を冠する看板が多く見られます。
桜同様に開花期間が短く残念ながら見ることが出来ませんでした。
〈開花は4月〉見所は多く、
洛陽博物館、竜門石窟、関林、中国最古の仏教寺院白馬寺を訪ねました。博物館は重要な文物は北京に展示されているそうですが見ごたえがあるののが多数あります。竜門石窟は世界遺産に指定されています。

関林は三国志の関羽の首塚です、関羽は中国の民衆に最も親しまれ、尊敬されており、紅衛兵が史跡を破壊したときもここは無傷のまま残りました。皇帝の墓は陵と呼ばれますが、
林はそれに次ぐそうで中国では孔林〈孔子〉関林と二つです、
海外にもありますが関羽廟と呼び横浜にもあるようです。

白馬寺は広い敷地です、修行僧は百数十人ですが、
ガイドの話では大半は俗人の坊さんだそうです。


竜門石窟 
奈良の大仏のモデル


    
少林寺
禅宗発祥の地として有名ですが、
映画宣伝によって
少林寺拳法が世界中に知られています。
武術学校は数多く、
武術習得に来ている者は短期(2週間)長期〈数年〉合わせて常時5万人を超えるそうです。
訪ねる人は多く、当日は日本の初詣のような混雑でした。
鄭州
河南省の省都、交通の要衝で鉄道貨物集積ではアジア最大です。

         開封


北宋時代に都があったところです。
観光場所の
「宋代御街」は宋時代の街並みを再現して
観光客を誘っているものです。

博物館は竣工後40年位ですが維持管理が悪いようです、
展示物も古都の博物館にしては貧弱に見えました。

鉄塔は開封のシンボルともいわれる光名所の一つ、
レンガ積みの塔です、
最上階まで登りましたが塔の中は明かりが無く
一人がやっと通れる狭い階段であまりお奨めできません。
地上から眺めるので十分です。


中国の道路網は急速に整備されており
自動車でもかなり広範囲に旅行できます。
日本から直行便ができれば、
黄河流域の観光地も賑やかになると思います。

来年は、鄭州から西安方面への旅を検討してはと思います。
希望者は西安から更に遠く敦煌などへの旅を。



鉄塔(開封)

                                以上